昔の顕微鏡
株式会社高千穂製作所*(現オリンパス)の GK型「昭和号」 です。
SN. 20416 1930年(昭和5年)12月の製造品
*高千穂製作所 1919~1949年
オリンパス 1949年~ 現在
顕微鏡の詳細
高さ約 約 32cm
幅 12.4cm
奥行 16.8cm
重さ 3.85 kg
接眼レンズ
3:8倍
対物レンズ(3本)
3: 10倍
7: 62倍
1/12:100倍(油浸レンズ*)
*オリンパスの 1/12 油浸レンズは1927年に発売されました。
顕微鏡はクリーニング済の状態です。
駆動系の動作(鏡筒の上下動、絞り開閉、等)に問題はありません。
この顕微鏡の機械的鏡筒長は 170 mmです。(画像5枚目を参照)
ドローチューブには 170 mm鏡筒長を示す線があります。
駆動系の動作(鏡筒の上下動、メカニカルステージ、コンデンサーの上下動、絞り開閉)は正常に動作します。
ブルーフィルターがあります。(画像2枚目を参照)
試料ステージ上にあるクレンメルの1本の先端が破損しています。
(画像8枚目を参照)
顕微鏡の保管ケースは鍵付きです。
【標本観察画像(画像14~17枚目を参照)】
接眼レンズ No.3 と対物レンズ No.3、No.7、No. 1/12 (Oel) を使用
標本:小腸(人)H&E染色
観察倍率:115倍、600倍、900倍
※対物レンズは標本(小腸)の核の中のクロマチン(青黒い点のようなもの、画像16枚目の黄色い矢印)が見えるのでまだ使える状態です。
【真鍮製のオリンパス顕微鏡に付属する対物レンズは、今日、欠品しているか時代の異なるものに替えられていることがほとんどですが、この顕微鏡の対物レンズはどれも当時のオリジナル品です。特に黄銅色の真鍮製オリンパス1/12油浸レンズ(画像13と16枚目を参照)は欠損していることがほとんどで、めったに見つけることのできない対物レンズです。】
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