ロンドン在住の頃に大英博物館近くの馴染みのアンティークカメラ店で購入しました。
同時に購入したCarl Zeiss Jena製のTessar 2.8/50、M42マウントとのセットで出品します。
現在入手できる電池での露出計の動作確認をしていませんのでジャンク品として出品いたします。
カメラ本体は旧東ドイツ製の一眼レフで質実剛健な造りです。
東ドイツ製カメラの特徴は、M42スクリューマウントの採用によるレンズ互換性の高さ、レバー式の巻き上げと固いシャッターボタン、独特のミラーショックなどの操作感、そして、シンプルな構造の中に東独の生産技術と品質へのこだわりが見られる点にあります。
特にプラクチカシリーズは、堅牢で実用的ながらも現代のカメラとは異なる操作感が魅力です。
ちょっと大きめの歯切れ良いシャッター音が写真を撮るという行為を感じさせます。
露出計用の電池はパナソニックのPX21を使っていましたが、現在の入手性を考えるとLR44を3個格納するアダプターを使うのが正解のようです。
レンズは第二次世界大戦で分断されたCarl Zeissの東側のJena製のTessar f=2.8 50mmです。
西側のZeissに比べるとこれもまた質実剛健な造りですが、そのシャープネスと独特の発色の良さで数あるJena製のレンズのなかでも銘玉といわれる写りの良さが印象的でした。
M42マウントなので、マウントアダプターを使えば現代のデジタル一眼レフとの組合せで楽しむことができます。高品位なフィルムの入手が簡単ではない昨今、私もその組み合わせで撮影をしていました。
もう一つの楽しみ方はこのカメラ、レンズの組み合わせで撮影したポジフィルムを性能の良いスキャナーでデジタル化するという方法。ひと手間余計に掛かりますが、デジタル一眼レフでの撮影とは一味違う結果を得られることができます。
もちろん通常のネガフィルムでの撮影も問題ありません。
出品に際してカメラはメカ部分を中心にチェックしましたが大きな問題はなさそうです。
ドライキャビネット保管でしたので外観も比較的綺麗な部類だと思いますが、前述のように現行の電池での露出計の動作確認をしていませんのでジャンク品として出品させていただきます。
ご理解の上、ご検討ください。
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