LUXMAN が、1982年に発売した、デュオベータ技術を投入したRevolverシリーズのプリメインアンプで、出力はパラレルプッシュプルにより105W+105W(8Ω)です。400シリーズの最上位となります。
デュオベータ・サーキットは、適量NFBとDCサーボを組み合わせた回路技術で、音質と安定性の両立を図ったものです。このシリーズのアンプは、それ以前のLUX製品と比較して、音質面の向上が感じられると思います。
トーンコントロールにはターンオーバー周波数シフト式を採用しており、変化量と変化し始める周波数が連動して動作するため、効果的な音質調整が可能です。
音量ボリュームは上部の電球により照明され、夜間には風情を楽しめます。内部ではメインアンプのドライバー回路に、赤色LEDが多用されているため、放熱スリットからアンプが息づいている状態を目視できます。
MCカートリッジに対応しています。フロントパネルのセレクタでカートリッジ種別を切り替えるようになっています。フォノ、ラインとも大変良い音で再生します。SW、VR類に気になるノイズやガリはありません。たいへん上質な音を楽しむことができます。
【補修について】
①基板割れがありプリントパターンが切れていた部分を補修しました。
②カバー後部にかなり深い錆があったため、錆止め処置後再塗装しました。
③パネルサイドのカバーが紛失していたので木製のカバーを作成して取り付けてあります。
何らかの理由で最初に基板が割れ、結果として不動となり放置されたものと推測されます。パイロットランプがすべて点灯することから、実働時間は短かったと思われ、構成部品の劣化は軽度です。内部に水が入った形跡はありません。
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